|| 級数って響きがなんか難しそう
総和(全部を足し算する感じ)の名前
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n=1∑∞ann∑ann∈N∑an===a1+a2+a3+⋯a1+a2+a3+⋯a1+a2+a3+⋯
記号だとこんな感じのやつ。
i=1∑nai=a1+a2+a3+⋯+an
「有限」のやつには
「部分和」「有限級数」なんて名前がついてます。
目次
級数「無限個のやつを足し算したもの」
テイラー級数「微分を使って多項式で表す感じ」
マクローリン展開「テイラー展開の定数 0 のパターン」
フーリエ級数「波を重ねて整理する感じ」
これは「数列 {an} 」の話で出てくるやつで
{an}=={ak}k=0,1,2,3,...,n,...a0,a1,a2,a3,...,an,...
まあいろいろあるんですけど
基本的に「級数」の意味だけ理解していれば十分です。
以下、一部を紹介していきますけど
↓ のやつらは「関数項級数」なんて名前がついてますが
この用語を使うことはほぼ無いですね。
|| 元のやつを多項式で作る
ほとんどの関数は「多項式」で分解できる
その事実を利用して作られた級数
f(x)==f(a)+f(1)(a)(x−a)1+2!1f(2)(a)(x−a)2+⋯n=0∑∞n!1f(n)(a)(x−a)n
以下のものから導かれました。
(xn)(n)====dxndnxndxn−1dn−1nxn−1n(n−1)(n−2)⋯2∗1n!
f(x)==a0x0+a1x1+a2x2+⋯+anxnf(0)x0+f′(0)x1+2!1f′′(0)x2+⋯+n!1f(n)(0)xn
発想自体はすごいシンプルです。
証明は驚くほど大変ですが。
マクローリン級数 Maclaurin Series
|| 定数 0 をぶち込んだ形
『テイラー級数』の定数 a に 0 を入れたやつ
f(x)===n=0∑∞n!1f(n)(0)xnn=0∑∞n!1f(n)(0)(x−0)nf(0)+f(1)(0)(x)1+2!1f(2)(0)(x)2+⋯
使えるのも実際に使うのも基本はこっちです。
テイラー級数は主に証明とかで使います。
具体的な感じ
『正弦関数』『余弦関数』は
sin(0)cos(0)==01
dxdsinxdxdcosxdx2d2sinxdx2d2cosxdx4d4sinxdx4d4cosx======cosx−sinx−sinx−cosxsinxcosx
こうなるので
sinxcosx==1−2!1x2+4!1x4−6!1x6+⋯−11x1+3!1x3−5!1x5+7!1x7+⋯
こんな感じになります。
微分しても変わらない『指数関数 ex 』だと
必ず「 e0=1 」ですから
ex=x0+11x1+2!1x2+3!1x3+4!1x4+5!1x5+⋯
こんな感じになって
e1e==10+1111+2!112+3!113+4!114+5!115+⋯1+11+2!1+3!1+4!1+5!1+⋯
この展開式から
「ネイピア数 e の近似式」が得られたりします。
|| 波を重ねて元のやつを作る
『三角関数の積分値』から得られたやつ
ak21a0bk===π1∫−ππf(x)coskxdx2π1∫−ππf(x)cos0xdxπ1∫−ππf(x)sinkxdx
f(x)=21a0+k=1∑∞akcoskx+bksinkx
式はこんな感じ。